ハヤテのごとく!? 白皇学院と鳳凰学院 その1
放課後――――――
生徒会室で一人の女子生徒が書類とにらめっこしていた時であった。
「大変ですーーー!!!」
ドアがバンと開いて男子生徒が叫んだ。
「どうしたの?」
女子生徒は聞いた。
「し、下の警備員から聞いたんですが、先ほど鳳凰学院の生徒と名乗る人物達が我々に会いに来たそうです。」
男子生徒は自分を落ち着かせながら言った。女子生徒は
「その人達は?あと、鳳凰学院なんてあったっけ?」
と聞き返した。
「帰したようです。鳳凰学院って言うのは学校では聞いたことありませんね。なんかの組織ではないかと・・・」
女子生徒はそうと言って椅子についた。
「ウチの設備は万事大丈夫だけど、また来られたら困るわね。今度は追い返さないと。」
女子生徒はそういって考え始めた。男子生徒はヘトヘトで何もいえなかった。
「よし。」
女子生徒は言った。
「対策班を作るわ。明日までにこの紙を校内に貼っておいて。」
男子生徒はうなずいてこう言った。
「り、了解しました。生徒会長・・・」
そう。彼女こそがここ、白皇学院の生徒会長だったのだ。
次の日――――――
生徒会長、桂ヒナギクに言われて次の日には校内に貼り紙がされていた。
その紙とは次のようなものだった。
生徒会からのお知らせ
昨日、校内に鳳凰学院の生徒と名乗る不審者が学校に侵入しました。
これに対して生徒会では対策班を作ります。
参加希望者は放課後生徒会室まで集まってください・・・・
これがはってある掲示板を運悪く通った少年がいた。彼の名前は綾崎ハヤテ。三千院家の執事である。
ハヤテはこの紙を見ていった
「ヒナギクさんのやりそうなことだなぁ」
その後こうも言った。
「お嬢様の退屈しのぎにいいから行ってみようかな?」
まあこのときの判断が後にまたもや災難が呼ぶのだが、彼にはそれを知る術がなかった。
同時刻。
また別の少年もその紙を見ていた。少年の名前、それはヒナギクFCの会員でありながらHAH団の団長でもある疾風ツバサだった。
HAH団についてはまたいつかお話するかもしれない。彼は言った。
「ヒナギク様のお願いとあらばいた仕方がない。参加するか。」
実のところを言うと彼はそんなに強くない。口は強いが・・・。一応少林寺拳法は3級を持っているらしいが・・・
彼はそういった後さっそく生徒会室の方へ向かった。まだ時間までかなりあるというのに・・・
その2へ続く